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第11回 【慰霊】

 夏になると、よく聞かれる言葉ではありますが、私はどうもこの言葉が好きになれません。その行為、お気持ち自体は尊いことですが、何故「霊を慰める」のでしょう。故人は霊魂となられ、この世に未練を残しておられるから、生きている人間が慰めなくてはならないのでしょうか。「慰」とは立場的に上の物から下の物に対しての行為だと思いますが、すると故人は、私たちより辛い、弱い立場であって慰めを必要とされるお方になってしまいます。
 少なくとも仏教において故人は御仏様に成られたのであって私たちが慰めるべき存在ではなく、その反対にこの私達のことをいつも見守り、支えて下さっておられるお方と頂戴致します。それは「慰霊」に対し、「慰仏」という言葉がないことからも明らかです。
 つい私達は故人の為に…と考えますが、必要なのは御仏様のご恩に気付き、感謝致すことです。この私も必ず死ぬ身でありますが、阿弥陀様が有難くも、慰め要らぬ仏と仕上げて下さいます。報恩感謝忘れずに。


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