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第21回 【法語】

 『我が子をだめにする愛情を持つのは人間の親だけである』
 先月の当寺寺報に掲載した法語です。これを読んだ坊守(妻)は「これは掲載すべきではない」と主張しました。「我が子に先立たれた親御さんはこの言葉をそのまま受け止められず、自身を責める結果になるのではないか」と。確かにその通りだと思いました。そのことを先輩僧侶に話しましたところ、「ただ、法語自体は本当である。この言葉をそのまま受け入れ難い人もあるだろうが、だからこの法語は紹介しない方が無難だという考えは正しくない」とおっしゃいました。布教に当たっては全てのお方にみ教えを弘めようと、誤解を招きやすい表現はなるべく使わないようにしています。それはややもすると、浄土真実のみ教えを世間に迎合する形に曲げてしまう可能性が全くないとは言えません。耳を塞ぎたくなる言葉の中にも真実があります。ただおののくばかりの私に対してこそ、真のお救いが成就されているのです。

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