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第27回 【蜘蛛の糸】

 芥川龍之介の作品です。罪人カンダタは下りてきた蜘蛛の糸を伝って地獄から逃れようとします。が、その下から次々に罪人が上ってくるのを見て糸が切れることを恐れ「降りろ」と叫びます。その結果、糸はカンダタのちょうど上で切れ、他の罪人と共に地獄の池に落ちてしまうのでした。自分だけ地獄から逃れようとする心が浅ましいものとして描かれています。
 ここは「みんなで一緒に上ろうよ」と声を掛けるのが正しい行為なのでしょう。
でも出来ますか。理想はそうでも自分だけは助かりたいと思うのが、煩悩を持った人間の本音です。
 阿弥陀様は私達の本性をお見抜きで、絶対のお救いを成就してくださっています。だから、蜘蛛の糸でなくワイヤーをおろして下さるのでしょうか。いや、ゴンドラで安全に吊り上げて下さる…。いいえ、究極のお救いだから、私を地獄に落とさないのです。私の行いが良いからではありません。ただただ、私を御浄土に迎えんが為におはたらきづめでいらっしゃいます。

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