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第37回 【浄土真宗の御利益】

 宗派の機関誌への投書には「御念仏で病気が治った」「阿弥陀様が借金を無くしてくださいました」という内容のものは決してありません。いわゆる現世利益はないのです。
 では御念仏は何が有り難いのでしょう。ある先師は「一生涯に無駄が無くなるのである」とおっしゃっています。私達は若くて健康な時は良いが、病気になり年老いて身体の自由が動かなくなると、途端に悲観的になる傾向があるようです。
 でも思い通りにならないことの多さを実感し、他人の世話になりながらも「有り難う」「すまないねえ」と感謝の日々を過ごす。苦しみの中からしか生まれない喜びもあります。それが世の中で一番大切な「優しい心」を皆に呼び覚ますのです。
無意味、無価値、無駄な命など一つもありません。
 阿弥陀様と共に「有り難う」「お陰様」と申しながら歩む人生は一日たりとも空しく過ごすことがないのです。それこそが最上の御利益なのでした。

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