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【ぬるくない人生】(弘教寺だより 平成30年4月号掲載)

 イルカは寝込むと溺れてしまいます…冗談ではありません。だから、なんと片側の目を閉じて脳の半球ずつ休ませるのだそうです。
渡り鳥も海上では同じようにして眠るそうです。その一方で、ネコや犬、そして動物園の動物には無防備に腹を晒して爆睡するものがいるようです。私を食べても良いよ…状態です。
安心だから、快適だから、楽だからでしょう…でも、どう考えても変です。自然界ではあり得ない寝相です。かく言う私も仰向けで寝ています。本来なら大事な又弱点の腹側を隠すように丸くなって寝るべきでしょう。この人間の、又人間に保護され、人間色に染まった動物たちの緩(ぬる)さは何なのでしょう。
仏教は緩くない教えです。釈尊も親鸞聖人も、一切の妥協をせずに、とにかく真摯(しんし)に生きたお方です。だからこそ自らが生くべき道を、命賭けて求め抜かれたのです。
私は楽のあまり、楽して仏に成れるような大きな勘違いをしています。私が仏に成るのは仏様のこの上ない御慈悲のおはたらきのお陰です。大切なことは、私の人生は緩くない、緩くないからこそ仏のおすくいが私に告げられた…この事実だけは忘れたくありません。